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【SNS編②】広告業界で働くギリZ世代がZ世代について討論してみた。ー2021ー

※2021年8月3日公開済

 

こんにちは!Z世代研究会です。

 

前回に引き続き、「広告業界で働くギリZ世代がZ世代について討論してみた」ということで、入社1年目の社員に集まってもらい、SNSに関してざっくばらんに話してもらいました。

 

その中でも今回は「SNSでのモノやサービスの購入」にフォーカスしてお話をしていきたいと思います!

 

<今回協力してくれたCCI新卒1年目>

同期1-2

 

■SNS広告でモノやサービスを購入したことはある?

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「Instagramのストーリーズに出てきた採用系の広告で、選考まで進んだことあるよ。あとインターンとかも。最近だと、レコメンドされてセミナー申し込んだよ、インターネット系のやつで。」

 

「Instagramのインフィード広告に旅行系の広告が出てきてそれ予約したことある。割引とかあったし。クーポンあるとそこから予約しちゃうかも。」

 

SNS広告からの購入はあまりないと思っていたのですが、Instagramの広告から購入している人が意外と多かったですね。

逆に、TwitterやTikTokの広告から購入に至った人は今回はいませんでした。その理由は後ほど。

 

 

サービスやモノをSNS広告から買う場合、どの媒体が多い?

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◎Instagramが圧倒的に多い。

 

「やっぱりInstagramが一番多いかな。写真で商品イメージ伝わりやすいもんね。ラグジュアリー感というか。」

 

「Twitterはあんまりないよね。YouTubeも基本ないけど、いい広告だとあるかも。ポカリの広告見て、ポカリ買いたくなって、今日はポカリ買った!夏っぽかったから!」

 

やはりInstagramが圧倒的に多いようですね。

YouTubeに関しては、「人の心を動かす広告」「感動する広告」が人気なようでした。これはTVCMでも同じことが言えそうですね。

その他媒体は比較検討まではいくものの、その場で購入とはならないようでした。

 

 

買ったことない人はなんで買わなかったの?

 

「口コミとか気にしちゃうから、広告を見て気になって、そこから口コミみて、いろいろ検討して最終的にAmazonとかで買うかな。」

 

「口コミ」の重要度が高いようですね。

今回のメンバーの中にTikTokのヘビーユーザーはいませんでしたが、TikTokの動画にはコメントが多く集まる特徴がある為、それを口コミとして見ているユーザーもいるようです。

 

 

どのような広告なら欲しいってなる?

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◎Twitterはお手頃感、YouTubeはストーリー性やクリエイティブの質が高いものが好印象。

 

「媒体によりけりじゃない?Twitterだったらお手頃感欲しいよね。」

 

「YouTubeだったらストーリー性欲しいよね。クリエイティブの質が高いものがいいかも。」

 

意外とSNS広告からサービスを購入している人が多かったです。

特にInstagramは写真でイメージが伝わりやすいというところがポイントなのでしょうか。

また、最近Cookie規制が話題になっていますが、きちんとレコメンドされて購入まで進んでいるという事実を踏まえると、悪いことばかりでないのがわかりますね。

 

 

■普段どこから情報を手に入れている?

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ここでは「〇〇を検索するなら何?」という形でお話を聞きました。

昔はなんでも「ググる」のが主流だったのですが、今の若者はどのように検索をしているのか、探っていきます。

 

「コスメやスキンケア」を検索するなら何?

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◎Instagramで情報収集をしている。

 

「Aesopは一時期SNSで盛り上がっていたよね。そこからリアルでAesopのこと耳に入ってきたから調べた。店舗いくとお姉さんが手洗ってくれたりするじゃん。そういう3次元的なものとのコラボもあって購入したのかも。」

 

「InstagramとTwitterと雑誌、あとは友人の口コミとか全てを総括してみて、安いものはすぐ購入して使ってみるけど、お値段するもの...IPSAとかCHANEL、Shu Uemuraとかは店舗に行ってBAさんと相談してから購入する。」

 

「無印のスキンケアは一回Instagramでお値段以上!ってバズってたよね。それで使ってる人多いね。あとは、美容院行ったときとかに雑誌見て情報収集している。」

 

コスメやスキンケア商品は男女問わずInstagramをメインに情報収集していましたが、実際に購入するのは店舗が多いようですね。

 

 

「食事」を検索するなら何?

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◎Instagramの保存機能を活用。

 

「基本Instagramメインだよね。『○○ランチ』とか場所で一回調べる。Instagramの保存機能を使って、ジャンルや場所ごとに保存してる。」

 

「今日どうする?みたいな場面の時や、パパっと行きたいはググる。居酒屋とか、チェーン店とか結構出てくるから。逆にSNSはそれがなくて、厳選されたのだけ出てくるからいいよね。」

 

飲食系は基本的にInstagramで検索、保存しているようです。

「食べたいものや行く場所が決まっている場合はInstagramで調べるようですが、先に集合した場合はGoogleのほうが早い。」という声があったように、シーンによって検索媒体を使い分けているというのも特徴的でしたね。

 

 

「旅行」「宿」を検索するなら何?

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◎トラベル雑誌やInstagramを活用。

 

「場所はInstagramやYouTubeで出てきたところから、ここ行きたいかもってなる。宿探すときはrelaxよく見てるよ。」

 

「例えば草津でググると何でも出てきて検索が難しいから、旅行先でやること探す時はInstagramかな。でも、入りで旅行先調べはInstagramはあんまりないな。書店でトラベル雑誌1冊は見て、そこで気になったのをSNSで調べてるかも。」

 

行きたい場所の候補が上がっているときはInstagramで検索する人が多いようですね。

Googleで検索するよりもInstagramで検索するのが当たり前になっているようです。

また、私たちギリZ世代は雑誌も活用しているようですね。

 

 

「服」を検索するなら何?

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◎雑誌やInstagramの公式アカウントを見ている。

 

「普通に雑誌とかかな。あとはInstagramで知人やアーティストが着ているやつ見てかっこいいと思った系統調べる。」

 

「Instagramのインフルエンサーで、これいいじゃんってなったら、それを買うというよりは、こんな系統の服欲しいなってなる。Z世代の感覚に近いのかな?」

 

今回のメンバーはこだわりが強いこともありますが、インフルエンサーから購入する人はあまりいないようでした。1つ下の世代は、好きなインフルエンサーから洋服を購入したりするのか気になりますね。

 

 

「音楽」を検索するなら何?

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◎検索をせず、すでに好きなアーティスを掘っている人が多数。

 

「最近の若い子はTikTokで流行った曲とか聞くよね。BTSとかYOASOBIとか。TikTokでバズることが登竜門なんでしょ今。でもこの世代はそうでもないよね。トレンドの曲あまり聞かないかも。横じゃなくて下にって感じ。」

 

ここにもZ世代とのギャップがありました。

トレンドの曲を聴くというよりは、自分の好きなアーティストを聞いたり、その周りを掘っていくような感覚のようですね。

 

 

「普段遊びに行く場所」を検索するなら何?

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◎Instagramで検索するが、バズっている場所には抵抗感がある。

 

「友達がどこかに行っているのをInstagramで見て、とかかな。あと興味関心あるものフォローしているから、そこで情報が新しくリリースされたの見たりとか、そういうのInstagramで情報キャッチしているな。」

 

「頭の中でなんとなく、これはSNSで見たほうが早いとかあるから、それに合うものはそっちで調べる。逆にこれInstagramじゃなくていいなとか....自然なところに行きたいのに、写真がよく撮られているせいで全然実態つかめないところあるじゃん。そこがInstagramの落とし穴。」

 

「バズりすぎると混むんだろうなってなる。例えば、居酒屋のこの料理おいしいって話題になったとして、そこにお酒飲まない人が来てるな~みたいな。バズって混んでいてお店に入れないとか最近あるよね。バズってるとそこに行きづらい。でも、それは俺らの感覚なんだろうね...」

 

「時期は見計らうね。普通にめっちゃいい喫茶店ある!って思って、それがバズったタイミングで行ったら、多分若い子沢山来てるじゃん。静かにしたいのにすごくうるさいとかだったら悲しいから行かない。そういう弊害はあるよね。」

 

SNSの使い分けは感覚で行ってるようでした。

また、このギリZ世代は「バズったからすぐ行こう!」ではないんですね。

バズったところは気になるけど、それ以上に雰囲気を尊重するようですね。...大人になるとみんなそうなるんですかね。

 

 

■好きなインフルエンサーや有名人、参考にしている人はいる?

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◎雑誌を見る感覚でSNSを見ているので、推しがいない。

 

「ファッションだったら『OUR's』とかめちゃくちゃかっこいい。」

 

「そもそも名前いらないんじゃない?もう写真見たらこの人って話でしょ、覚えてる必要ないみたいな。ファッション雑誌がパパパパって流れてくる感覚。とりあえずフォローして出てくるから、名前とかじゃない。ピンポイント推しじゃなくて広範囲で囲うからね...」

 

...ということで、私たちギリZ世代は好きなインフルエンサーや推しがいないようです。

その代わり、雰囲気が好きだなと思ったアカウントをなんとなくフォローしてそれを見たり、そもそもSNSではなく雑誌をみているんですね。これこそZ世代とのギャップですね。

 

 

Z世代は推し消費するといわれているが実際どう?

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◎インフルエンサーからモノを買うのは1つ下の世代

 

「最近とあるインフルエンサーのことが大好きな友達がいて、そのインフルエンサーが出したブランドの商品を買ったり、持ち物真似したりしてる人に出会った。熱狂的過ぎてびっくり。私はインフルエンサーが立ち上げたブランドとか、そんなに買おうと思わないから尚更...。」

 

「俺ら根本がファッション雑誌が入りだったから、インフルエンサーからモノを買うことに抵抗感あるかも。雑誌のナチュラル感が好き。でも、SNSやインフルエンサーを最初から見ている世代だったら感覚ズレるのかな。インフルエンサーからもの買うのって、一つ下の世代なんだろうね。」

 

一つ下の世代では推し消費が頻繁にあるようですが、私たちギリZ世代は推しからモノを買う、というよりも、雑誌やSNSをなんとなく見て自分がいいと思った商品だけを購入する傾向があるようですね。

 

 

■おわりに

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以上、「【第1弾】広告業界で働くギリZ世代がZ世代について討論してみた。ーSNS編②ー」でした。

こちらも盛り上がりましたね!

ギリZ世代はコスメや食事、旅行先や宿は、Instagramで情報収集しているようでしたね。

逆に、こだわりのある服や音楽はトレンドよりも自分の好きなものを突き詰めていく、という感覚のようでした。育った環境がSNSではなく雑誌だったからでしょうか。

広告業界に入った1年目に「広告に関して」も聞いてみたのですが、それは次回以降で記事にできたらと思っております。

「なんで広告業界に入ったの?」「入社前と入社後で広告に対するイメージ変わった?」など、就活生から社会人の皆様にも楽しんで読んでいただけるかと思いますので、ぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しです!

 

そして次回は、
入社1年目のトレンドに敏感な人に集まっていただき、今のトレンドにつて話し合っていただきます。

今回とはまた違った角度でギリZ世代に迫っていきたいと思いますので、是非次回もお楽しみに!

★ご相談・お問い合わせはこちらまで:z-ken@cartahd.com